回想シーンでご飯3杯いける

ジェントルメンの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

ジェントルメン(2019年製作の映画)
3.5
イギリスの鬼才ガイ・リッチーによる、デビュー作「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」を思わせるアクション群像劇。

そう言えば、「キングスマン」で知られるマシュー・ヴォーンも、元々は
「ロック、ストック~」にプロデューサーとして関わっていた人物で、今から考えれば、イギリスに脈々と流れるスタイリッシュ・アクションの系譜の源流が、このガイ・リッチー辺りにあるのかも(さらにその源流は、アメリカのタランティーノか)。

本作はまずキャストがマニアックに超豪華。マシュー・マコノヒー、チャーリー・ハナム、コリン・ファレル、、、そしてとどめは胡散臭さ満点の怪演を繰り広げるヒュー・グラント。所謂イケオジと言うか、中には微妙にハズしたファッション・センスの人もいて、癖になる世界観を作り出している。

大麻栽培をめぐるマフィアの抗争を描いているのだが、ガイ・リッチーの場合、アクションよりも物凄い情報量で繰り広げられる会話劇がメイン。その会話にせよ、アクションにせよ、「キングスマン」ほどエンタメに振り切っていなくて、どちらかと言うと、作っている人達が楽しんじゃってる感じが特徴だ(貶しているわけではない)。