ひでやん

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編のひでやんのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

下弦の月に惑わされ、上弦の月に逃げられて。

20年近くの間、歴代興行収入が不動の1位だった『千と千尋の神隠し』を抜いて社会現象化した今作。そんなバケモノを3回鑑賞し、何がすごいのかを考えた。

1つ目は、アニメの劇場版だが、オリジナルストーリーではなく原作のストーリーで、無限列車という旅の途中を描いたにも関わらずヒットした事。2つ目は、原作の魅力である「鬼の生い立ち」が一切描かれていないのにヒットした事。3つ目は、善逸や伊之助のように主人公と行動を共にしていなかったキャラが、初めて炭治郎たちと合流したにも関わらず、涙を誘った事。

煉獄杏寿郎、この男が最大の魅力だ。信念を貫き通す彼の生き様が胸を熱くさせた。感情が込められた声優さんたちの声と、躍動感のある力強い作画によって、クライマックスは見るものの心を激しく揺さぶった。勝利の敗北という悲しみとモヤモヤの中で流れる主題歌がたまんない。

柱って、漢字が9角なので9人なんですね。その1角を折る上弦の強さ…。鬼が人間だった頃の話は遊郭編でウルッときたが、一番やばいのが猗窩座(あかざ)の話なので、無限城のアニメ化は泣くだろうな。
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