YasuhitoArai

略奪の大地のYasuhitoAraiのレビュー・感想・評価

略奪の大地(1988年製作の映画)
4.2
17世紀後半、オスマン・トルコ帝国支配下のブルガリア。トルコ騎兵隊長カライブラヒムは、イスラム教改宗の指名を受け派遣されてきたが、そこは彼の生まれ故郷の村だった・・・という話。

オスマン・トルコによる改宗のための侵略を描く。『炎628』のように村が蹂躙されていくが、この映画の場合、改宗しない村人を一人一人別の方法で処刑したり、村の女性への強姦シーンが多かったりという部分が目立った。けっこうショックなシーンが多い。

騎兵隊や村人、羊などの規模がでかい。ロングショットにしても背景で何かしら動いていて画が映える。
涙が流れるシーンが良く出来てて心に刺さる。特に村の女性が内部でいさかいをしている時の少女の涙はこちらも涙を誘われた。

カライブラヒム役のヨシフ・サルチェジェフがいい演技してた。子どもの時にオスマン・トルコに連れ去られ、イスラム教に改宗した後に訪れた生まれ故郷を改宗させる際の葛藤がよく描かれていた。
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