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戦争と女の顔のtamagoのレビュー・感想・評価

戦争と女の顔(2019年製作の映画)
3.5
第二次世界大戦後の1945年、レニングラードで、元兵士のイーヤは、PTSDを抱えながらも病院で働きながら戦友マーシャの息子を育てていたが、PTSDの発作で誤ってその子を死なせてしまう。そこに帰ってきたマーシャは、息子の死をイーヤに以外な形で償わせようとするが…

高い評価のレビューを読んで、重たいテーマとはいえ、今観ておくべき作品かなと思って観ました。
実話をベースにした作品なので、なおさらと思いますが、戦争って、平和な人からすれば、全く想像もできないくらい酷いことしか残さないのに、なんで始めてしまうんだろうと、改めて思い知らされ、重たい衝撃を受けました。
二人の女性のかなり屈折した友情が痛々しいところもありましたが、支え合って生きていこうとするところにかすかな希望も感じられました。
戦場ではなく、戦後を描くことにより、逆に戦争は絶対に起こしてはならないという強いメッセージを発することができている作品でした。
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