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白頭山大噴火のアキのレビュー・感想・評価

白頭山大噴火(2019年製作の映画)
3.1
あの…、いや…「白頭山大噴火」というタイトルとあらすじやパッケージから察するにディザスタームービーや思いますやんか。いやいや確かに街並みはディザスターではあるが、それは既にほとんど完了型のディザスターであるという印象が強く、お話し的には確かに刻一刻と迫る大噴火なんだけども、その刻一刻感がほとんど感じられないのが辛い。おおよそ2時間10分の長尺で迫る朝鮮半島壊滅の危機が感じられるディザスター描写は極端に言えば3分。しかもチープ。残りは既に壊滅してる街並みを抜けて、※※にある※※を奪取、その奪取した※※をクライマックスな大爆発を迎える前の白頭山の※※にセットする過程の中で、北朝鮮?、韓国、アメリカ3国入り乱れての思惑からのドンパチとか友情とかお涙とか。むしろ政治。で、最後はイビョンホンがいいとこ全てをもっていくのはお約束。
確か10年前の作品だったか「悪魔を見た」で鬼畜なサイコを追い詰める警官役を演じたビョンホンの冒頭5分くらいに披露されたる電話越しの生歌。アレにイチコロとなったマダムは相当な数にのぼったことは想像に難くないが、当該作品においてもラストのアレでキュンキュン♡しちゃうマダムはきっと館から出る前にビョンホンのプロマイドなんかを購めるのだろう。

当該作品の攻略法として、まずもってタイトルの噴火のイメージに引っ張られないこと。またあらすじも予告も極力見ずに、頭真っ白な状態で鑑賞したほうが楽しめる。予告観ちゃうとね、どうしても「ボルケーノ」とか「ツイスター」な映像が脳裏に焼き付いちゃんだわ。その種の作品とはちょいとばかし違うからご注意のほどを。

*得点を3.1としたが、タイトルに引っ張られずなおかつ予告も見ずに鑑賞したらば3.6ぐらい。なおかつビョンホンファンなら3.9(ラストのビョンホンのセリフはいろんな意味でスウィート)
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