ぶちょおファンク

リスタート:ランウェイ〜エピソード・ゼロのぶちょおファンクのレビュー・感想・評価

3.0
邦画3連発その2!

1時間45分の作品だと思ってたら
45分の短編やった!!!

障害者を扱う作品において、
日本ではとかく湿っぽくなりがちですが、
今作はかなり笑えるシーンもあり、
健常者が勝手に慮って
明るいムードはダメ的な、
それって“腫れ物に触るよう”なもんやとオレは思っています。

なのでファレリー兄弟の映画、

障害者を笑い者にしてるのでなく
障害者が笑わす!

っという日本では敬遠されがちなことを
ファレリー兄弟は逆に
「テメェらこそ差別してんじゃん!」
的な姿勢で扱ってるのが
大好きだったりします。

今作は“車椅子”の女性が主人公。
車椅子による不便な社会を訴えかけることは殆どせず、
彼女の夢をただ描く、
彼女の再スタートを明るく描くだけ。
なんでこんな単純な図式の作品が日本には少ないのか?

心のバリアフリー

作品のクオリティーとしては
そんなによく出来た物語ではない。
でもこの作風で作り上げた姿勢をオレは高く評価したい!

主演の猪狩ともかちゃんは
アイドル仮面女子の一員として活動しており、
数年前、不慮の事故により半身麻痺に…という報道で
ご存知のかたも多いのではなかろうか。
この映画ではレーサーを志すキャラですが、
実際の彼女もまた、何かしらの夢に向かってリスタートしているのだろう。

現在たった7人しかレビューはなく、
映画好きのバリアフリーとは…?

そして今作を観て
「ちっとも面白くない」
っと評価するも良し、
オレのように
その制作姿勢を評価するも良し、
単純に面白いと評価するも良し。

本当のバリアフリーとは
こういう変な気遣いをしない
とこから始まるんだと思う。

2019年381本目