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カサブランカのmiiのレビュー・感想・評価

カサブランカ(1942年製作の映画)
4.0
第二次世界大戦中のカサブランカ。
ナチスを恐れて多くの者が亡命したいと思っており
賭場を取り仕切るリックの店「カフェ·アメリカン」に集まる。
運良く出国ビザ通行許可証を手にしたいために。
リックがアメリカに帰れない理由は?
ある女性を待ってるから。

そこに かつて愛したイルザが夫ラズロと現れる。
イングリッド・バーグマンの美しさよ!

「As Time Goes By」を弾いてほしいと彼女はピアノ奏者サムに伝えるが
その曲は弾くなとリック。
2人のパリでの思い出の曲でもあり 苦い思い出でもある曲。

ドイツ軍が「ラインの守り(ドイツの軍歌 愛国歌)」を歌い
対抗してラズロが歌い始め
ドイツに虐げられている皆が一同に「ラ・マルセイエーズ(フランスの国家)」を歌う場面に
反戦の強い抵抗が感じられます。

戦時中であったがために
こじれてしまったラブストーリーですが
2人には 自分だけが幸せになろうとはしない思いやりがあります。
この辺りも戦争の意味を翻す思いを感じるもので 切ないですね。

イルザがリックを愛していたのは確か。
けれども夫が居る。
その夫ラズロも 信念を貫く素晴らしく素敵な人だった。
リックも彼を惚れたから あのラストなのでしょう。

「俺は思い出だけで生きていける」で涙腺崩壊。
「君の瞳に乾杯!」というクサイ台詞も リックだから許しちゃう。

そして ルノー署長のこのからくりに
最後はほっこりするのです。
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