理か

この世界に残されての理かのネタバレレビュー・内容・結末

この世界に残されて(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

静かな流れで

最後のシーンのアルドの表情の真意がはっきりわからず2回観た。
アルドとクララはとても相性が良かった。
男女のでもない親子のでもない、
人と人としての相性が時が過ぎるほどに
上手く深く噛み合っていた。
しかし、共産主義の動きに誤解され何をされるかわからない状況下では、離れるしか道は無かった。
お互い違うパートナーと暮らすしかなかった。
そこにスターリン亡き共産主義の予測される崩壊の兆し。
悔やむに悔やまれない、取り返しつかない、
アルドの苦悩の表情。
せっかくこの世に残されてしまった二人が、
元の家族に匹敵するぐらい馴染んで幸せに
暮らしていける道もあっただろうに、
先の事は予想できない故、
諦めてしまったアルドの後悔がひしひしと
伝わり、しかし、皆の前では笑顔。
また残された者同士での新たな家族がある。
理か

理か