うみんちゅ

僕の好きな女の子のうみんちゅのレビュー・感想・評価

僕の好きな女の子(2019年製作の映画)
4.5
又吉先生の恋愛エッセイの映画。又吉先生の恋愛観で好きなのが1つあって、たしか小説の"人間"にあるやつなんやけど。好きな人とクリスマスの日にご飯食べた後にクリスマスソングがずっと流れてるようなバーで朝まで飲んでて帰るタイミング失ってもーた時に「じゃあ、ジョン・レノンの"Happy Xmas"が流れたら帰ろっか」って言われた時点で、その子の全時間をもらったことになるから、流れても流れんくてももうそれは勝ちなんやっていう話。これからずっと一緒におろなって言うよりも、そういう表現するのがすごい好き。

ドラマ版の"火花"の渡辺大知さんが、斉藤和義さんの"空に星が綺麗"を歌うシーン、めっちゃ好きでたまにそこだけ観てまうねんなぁ。何気ない会話やけど、楽しいんよなそーゆーのが。手繋いだりしてないし、付き合ってるわけじゃないんか、ちょっとやばいかもしれへん。手を貸してあげたり、血を拭いてあげたりは、しやんのか。サルゴリラの児玉さんやんか。靴履くのは、あざとい。友達に彼女って紹介できひん辛さはあるけど、また会えるっていう約束をされた喜びはたまらんのよ。知り合いが写真展開いて見に行った時、なんて言えばいいか俺わからんかも。気遣いすぎよなぁ、でも気を遣ってまうねん、だから気を遣わん方がいい感じになるねん。いきなり福徳さんやんか。んで後藤さんやんか。ケーキ渡さんのはさすがのさすがに変やで。好きな子がフラれたって知ったら、本心はよっしゃってなってまうのは、よくないんやけど、それが人間やねん。好きな子のことを貶されたとき、必死に弁明するしかないんよな。男として見られてないかもしれへんけど、いけると思わせぶりなんかもやけど、一緒におれればいいって思ってまうんやろな。下心見えたらこの関係が終わるのが怖い、ってのは確かに逃げてるな。伝えられへん気持ちもわかるんやけど。好きな人から、好きな人できたん?って聞かれるのも、付き合ったって聞くのもめっちゃ辛いやん。んで付き合ったんなら、もう会うのは優しさではない。彼氏からしたら、もう会ってほしくないって思うやろうし。良い人やのに、報われてないもんなぁ。女の子側が好きってことに気づいてないし、そう思ったことすらないって考えてる時点で、2人が結ばれることはないんやろな。いつかいつかと思ってるかもやけど、恋愛は"好き"って伝えてからがスタートよなぁ。さすがに、奈緒さんの役は思わせぶりすぎるけどな。ん、、、なにこの展開。これは、あくまでも、彼の頭の中の脚本やったってことか。思ってもない角度から肩たたかれたみたいになった。

「あの子は、好きと言ってくれへん」
次の作品レビューでも、何卒。
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