このレビューはネタバレを含みます
とにかく観てほしい。何だかんだで三上は人に恵まれてる。
子どもは親を選べないとはよく言ったものだけど、空気がうまいだの海が近いだの近所の人がたとえいい人だったとしても、子どもにとっての環境ってのは結局親そのもののことだと思う。
心に根付いてしまった傷跡。
母親に捨てられた深い傷はだんだんと馴染んで消えない跡になって、傷があったことも忘れたようだけど、実は自身の一部になっていて。その時に形成された価値観や常識ってのはなかなか、厄介だよね。
三上は自分にとっての正義しか頭にない。だから、しまった!とは思うけど悪いとは思わない。
でもそんな奴でも変われるんだなって希望みたいなのが最後の秋桜につまってる。
役所広司さんすげぇから。