NAOKI

アントマン&ワスプ:クアントマニアのNAOKIのレビュー・感想・評価

3.7
アントマンの「小さくなりすぎて」簡単には戻れなくなる量子世界…
1と2の時、おれはものすごく恐ろしかった。
何か極彩色の幾何学世界で頭がおかしくなりそうな世界だった。

今回の量子世界はどこかの惑星みたいな現実の世界と地続きな感じになってました。
ほとんどそこで展開するお話なので先に言った幾何学世界にするわけにはいかなかったんだろうな…ちょっと観てみたかった気もしますが…

そのせいか今回アントマンのおっきくなるちっちゃくなるアクションが(ちゃんとあるのですが)少し弱くなってる感じ…

その代わりと言っちゃなんですが…
そのリアリティを失ったといえる量子世界がある意味楽しい楽しい(笑)

何故か人間みたいな人もいれば宇宙人みたいなやつもいれば頭がビーム砲になってる(予告に出てたね)ロボットか生き物かわからないやつもいる。みんなが住んでいる家も生きてて歩いたり飛んだりする(笑)

先日アバター2で想像し放題の異世界のはずなのにあまりにリアルを追求するあまり地球みたいになってたのに比べるとこの映画はぶっ飛んでて楽しい「異世界」を満喫できます。

そして征服者カーンが帝国を作ってたおかげで量子世界のスターウォーズみたいになってくるのです。

そしてクライマックスはなんとスターシップトゥルーパーズ(笑)

壮大で楽しかったのは間違いない…だけど面白かったこの映画何故かインパクトが薄い気がしました…インパクトのほとんどを顔だけマードックや穴穴ゼリーちゃんに頼ってる感じ…数日経ったら消えてしまいそうだ。

その理由に映画館を出てハタと気づきました。

「マイケル・ペーニャがいないからだ!」

家族が量子世界に吸い込まれるあの時…突然尋ねてきた無関係なペーニャ兄貴も一緒に吸い込まれてあのマシンガントークの泣き言をずっと並べてて欲しかった(笑)
だってアントマンの1も2もペーニャ兄貴のマシンガントークが1番面白かったじゃないか!

なんで出てきたか分からないビル・マーレイよりギャラ安いだろ?

アントマンは蟻とペーニャでもっているのです。
蟻は外さなかったけどペーニャ兄貴が出なかったのが今回のアントマンの致命的な失敗だった…

帰り道…家に帰って1と2のペーニャ兄貴のマシンガントーク聞こうって思いました(笑)
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