佐藤哲雄

アントマン&ワスプ:クアントマニアの佐藤哲雄のレビュー・感想・評価

3.0
アントマン&ワスプ:クアントマニア

MCU映画の新作だな。
とは言え、内容は、もはや支離滅裂で、従来のストーリーや設定等が全て意味消失した世界観で塗り固められていたよ。

極めて幼稚な映画だったな。

エンドゲーム以降のMCU作品は、アタリハズレの落差がエンジェル・フォール並みに大きく、本作はハズレの部類に属するように私には感じられたよ。

量子の世界で量子の『人間』たちが大勢暮らしており、ジョージ・ルーカスも眉をひそめそうな得体の知れない生き物たちが共生している『どこかの惑星のようにしか見えない別世界』でマルチバースを股にかけた征服者と称するお茶目な黒人とアントマンたちとの『あくまで量子の世界の中に限定された』戦い………だったのだろうと私は思う。

兎も角、全てにおいて意味が無い構成だったために、まるでハリーポッターでも見せられているかのような違和感を覚えたよ。

原子よりも小さなスーパーミクロの世界で巨大化したアントマンは、果たして原子よりも大きくなれたのだろうか、と言ったような些細な疑問が那由多ほども散りばめられていたため、私の中には何も入って来なかったよ。

量子の世界を舞台にした意味は、果たして那辺にあったのであろうか。

そして、あからさまにヴィランだったカーンなる征服者を演じていた黒人俳優のジョナサン・メジャース??なる御人のルックスのためか、征服者としての威厳のカケラも感じられなかったことが、私が途中で数度の寝落ちをしてしまった原因だったようにも感じられるよ。

かれはなぜ、劇中、常に咀嚼をしていたのだろうか。

彼の不可思議な演技が私の没入を阻害していたようにも感じるよ。

さて、私が今作で非常に気になったことがある。
娘さん役のキャスリン・ニュートンなる若い女優さんのルックスだ。

( アンバー・ハード - 毒気 + ゆうちゃみ) ÷ 2 のような可愛らしさと、太く濃い眉毛を眉尻までしっかりと残した自然なメイクがとても良かったよ。

この女優さんは私の娘と同世代だが、今後の活躍を大いに期待したい。
否、応援したいところだな。

この子が出演している他の作品も観てみることにしようかね。

以上だな。
佐藤哲雄

佐藤哲雄