NORA

藁にもすがる獣たちのNORAのレビュー・感想・評価

藁にもすがる獣たち(2018年製作の映画)
4.0
ロッカーに放置された大金入りのバッグをめぐり、のっぴきならねぇ窮地に追い込まれた人間たちが思惑を巡らせていく犯罪群像劇。タイトルやポスターの印象からバリバリの韓国ノワールかと思いきや、意外と軽いブラックコメディタッチ。複数の主人公を配置し、計3つの視点が交互に描写されるが、それぞれの時間軸を少しずつズラすという凝った構成をしており、観客は「そもそもこの金は誰のものか」「いま誰がバッグを持っているのか」と推理しながら楽しめる。各視点が交差するまでの前半部がやや長いが、クライマックスの伏線の連鎖は見事である。
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