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エルヴィスのshuntaのレビュー・感想・評価

エルヴィス(2022年製作の映画)
4.8
エルビス・プレスリーの人生を彼をプロデュース
した人物との関わりから描いた作品。

プレスリー本人の音楽性の源となった黒人の文化。
人種差別が社会を覆う時代。
彼の音楽やダンス、立ち振舞はバッシングの標的。
熱狂的なファンがたくさんいるのに、
それを求められているのに、本人も自分の音楽を
やりたいのにできない。
彼はどんどん追い詰められていく。
プロデューサーは彼らしさを封じ込め、
ビジネス、儲けにひた走る。
果たしてその先に待ち受けるものとは…。

まずプレスリー自体かっこいいのだけど、
それを演じる俳優さん、見事でした!!
かっこいい!目に力がありつつ、憂いもある
エキゾチックな表情が魅力的です。

さらにトム・ハンクス。すごい。
評価の分かれるプロデューサーのすごさや
醜さを見事に演じきっています。

表現の自由、内から込み上げる表現したい気持ち。
時代が違い、多様性が叫ばれている現代でも、
何かと難しいバランスが求められ、何でも表現
してよいかと言われると違う。
だから作品を観ていても時代を超えた普遍的な
テーマだと思いました。

また音楽の力のすごさ。かっこいい。
体が音楽で満たされていく感覚。
歳を取ったプレスリーもでてくるけど、
人生をかけて表現し続けた彼は、やっぱり
かっこよくて、魂が揺さぶられます。

ただやや長い。ちょっとマイナス。
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