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東京の恋人のbiyaのレビュー・感想・評価

東京の恋人(2019年製作の映画)
4.0
前半は芝居が硬すぎる盛岡龍とセリフ、起伏ない展開がはまらずだれていた。唯一ハイライトはマメ山田。拍手してる姿たまらんな。ストレンジャーインパラダイスとか言わせたいだけセリフが痛え。大学の時の、自分で撮った映画でやたら映画のオマージュさせて、その映画のネタバラシを台詞で言わせて高尚感をだそうとしていたのを思い出す。セックスシーンもただセックスしてるだけで面白み皆無。いまおかしんじ出演承諾してるなら、いまおかしんじ並みの別の出来事とセックスが並行してる面白シーンを構成してるかと、期待外れ。エレベーターのお別れシーン、絵面が変すぎ。ストーリー的にもなんでそこで別れるの?かつそこなぜロケ場所にしたの?エレベーターやりたかったからか。唐突ないまおかしんじ。一瞬矢野さんもなんだかなー。
でもそれを帳消しにするくらいにの、川上奈々美のナチュラルボーン。公園でおんぶに抱っこしてされるシーンに貫かれる。自然体だし、自分の過去とか良かった時を思い出しちゃうくらい。ストーリーとしては浅野いにおみたいで、モテ男が元カノと宜しくやってる何とも個人的には殴りたくなる展開だが、川上奈々美で打ち消される。その瞬間、2人は紛れもなく東京の恋人で、皆んなそれぞれ、大阪の恋人だったり、埼玉の恋人だったり、はたまた沖縄の恋人だったりして、そこに確かに存在してる。2人だけの世界なのか、東京だとモダンでトレンドな東京という属性にはまってる二人なのかはそれぞれで。てか奥さんセクシーすぎるのになんで浮気すんだよ!別れた理由も微妙だし、それが特別にまで思われるまでに至るとか、森岡龍がラストでなんかそれっぽく感情に浸るくらいまで、突き抜けてないのとか気になるけど。
良く恋愛感において、男性は別で保存、女性は新規保存っていう論があるけど、性別関係なく過去を大切に執着するってのはきっとあるはずだと思う。
あとジャックアンドペディで観たが、グザビエドランもソフィアコッポラも新作をやるらしい。こういう情報が、自分の意図していない場所から突然出て知ることもあるし、やっぱ映画館で映画を見ると発見があるから出来る限り行きたい。
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