《堅物アダムと既視感。そして興味の湧きづらさ》
【興味は…】
「シャザム」との関連から既視感があるのは当たり前なんだけど、それ以外にも、どうしてもMARVELの影がよぎって二次創作的にも感じてしまう。アダムと共闘するJSAのメンバーはMCUで言うファルコン、Dr.ストレンジ、アントマン&スパイダーマンみたいな。原作関係無しにどうしても実写で先に見ちゃうと、ね。世界観も「ムーンナイト」とか「X-MEN:アポカリプス」に近いものがある。雰囲気だけだけど。
プロット自体には惹かれたか、と言うとそうでもなく…。舞台背景の説明もあまりないので(侵略されている現在の街に関する説明とか)、正直、既視感も相まって興味はかなり薄い。
【演出】
自分が見てきたアメコミ映画で、たぶんスローモーションの使用回数が過去最多。＂劇的演出＂が多すぎて、意識して見てしまう。ちょっとしつこいかな。
【ドウェイン】
彼の人間性をとてつもなく誇張すれば今回のアダムになりそうなくらい、ピッタリではあった。危な過ぎる堅物さがコメディーにもなってしまう点は、アメコミ作品としてウケやすい要素かなと思いつつも、堅物過ぎて人間的魅力が薄いのはマイナスだった。ロボットみたい。
【その他】
・ピアース・ブロスナン、やっぱりカッコいい。渋いのに甘い魅力。
・ここから色々発展させていく予定だったんだろうなぁ。
・シャザムのカメオは拒否したのに、あの人のカメオはウェルカムだったドウェインの不思議。
【総括】
アダムのキャラクター性は他の主役級のヒーローとは差別化されて良かったとは思いつつも、興味が湧きづらかった。
