映画愛を詰めに詰め込んだ作品。
映画大好き!って人にはたまらない!!
このために映画撮ってるんだぞ!って
主張を見事に物語にしたすんごい作品。
舞台は無声映画から有声映画への転換期。
もう撮影のためなら何でもあり!!!!
まるで吉本新喜劇を観ているようなドタバタ。
ヒッチャカメッチャカな撮影と夜の宴。
そんな世界にあこがれる無名の女性と青年が
チャンスを手にする…果たして成功できるのか?
もう冒頭5分で心を鷲掴みにされる。
またラ・ラ・ランドの監督ということで、
黒、光、色彩の使い方と言ったら天下一品。
チャンスを手にした女性が屋敷から出るシーン。
広い荒野で飛び跳ねるところは心に残る。
また、ビビットな衣装や黒とのコントラスト。
観ていてワクワクします。ところどころ、流れる
音楽もラ・ラ・ランドの音とよく似ています。
時代の転換期にうまく合わせられず
昔のハリウッドをよく思う人々の苦悩。
台詞が刺さります。映画が好きなのに。
映画の何にあこがれているのか。
観ているこちらがジワジワやられます。
だから映画好きなんだよ!!!
配信じゃなくてスクリーンで観たいんだよ!と
映画の中の人物と分かち合いなくなる。
映画の技術革新が進み、日々新しい刺激を
求め、変わっていくなかでも、映画館に行けば
いろんな人の人生を生きて、胸を踊らせ、
またがんばろうって思わせてくれる。
映画のためにある映画。
映画好きにはたまらない、素晴らしい作品です。