まりも

デヴィッド・ボウイ 最初の5年間のまりものレビュー・感想・評価

3.6
ボウイを見初めたのは、すでにスターになってからだったので、ただもう光り輝いていて。
それまでの鳴かず飛ばずな時代の事は知らなかったし、容姿は別として生まれもってのスターでは無かったのだと知って驚いた。
当時の周囲の人もボウイの人間性やスター性について、けっこう辛辣。

親に愛されなかった子はどうしても承認欲求強くなるし、自分を偽って、というか自分が自分で獲得できずに他者の評価を求めがちになるけれど、当たり前だがそれではずっと自分以外の誰かになるしかない。
失敗や間違いを経験しながら、きっと傷ついたり奮起したり自暴自棄になったり一喜一憂したり、いつまでも自分が偽物のような気持ちでいたのだろうな。そうしながら自身で手にするもの。
ボウイがそんな想いをしていたなんて信じられないけれど、全てを受け入れられるようになったから当時の自分について振り返ることが出来るのだろう。ヨカッタね。

独白は声のみ。ボウイの絵は当時の映像だけで、語るボウイの顔を映さないのが良かった。
まりも

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