ピッツア橋本

ブロークン・フラワーズのピッツア橋本のレビュー・感想・評価

ブロークン・フラワーズ(2005年製作の映画)
3.9
“散り散りになっても香る、あのピンクの花びらを探して”

通称ドンファンの初老ビル・マーレイが届いた差出人不明のピンクの手紙“あなたには子供がいるの!”というメッセージをキッカケに元にかつての恋人達を訪ねていくストーリー。

ストーリーの密度というよりはセリフの行間や空気感を楽しむ感じ。タバコが出てこない以外は普段通りのジム・ジャームッシュの映画って感じ。
ある程度彼の作品を観てるから感じたのかもしれないけれど、割とちゃんとしたストーリーラインを作ろうとした分、普段の叙情的なものが薄まった気がして、自分の好みではなかった。
英語はめちゃくちゃ聞き取りやすかったけど。

ただ、手紙を出した犯人は誰だ!?
という楽しみ方ではない。
いろんな女が出てきてもそこまでちゃんと各々のエピソードを語り切らないというところがきっと肝で、
その隙間にいかに主人公目線で自身の想像をいれ込めるかがキーなのかもしれない。

なぜジュリーデルピーはいきなり去ったのか。この年齢差と職業でどう口説き落としたのか?とか。

俺はシャロンストーンともし寄りを戻したらどうなるだろうという想像を膨らませるのが一番楽しかったかも笑

ラストは意味深を通り越して、ちょっと気持ち悪かったかな苦笑

面白くもつまらなくもない、ニュートラルな気持ちになる映画。
ピッツア橋本

ピッツア橋本