女学生の自由さとミッション系学校の冷徹さの融合は新しい。それに加えて"音"への映像では語られないシンパシーと、グルーヴ感にすら暗喩されるスクールカーストという生きづらさ。もう口では伝える事のない響き。更に物語はどこでとち狂ったんだ、って方向へ... だけど根にあるのは友情や一つのゴール"上を目指したい"という気持ち。全くありきたりでない事に驚いた。
全キャストの新境地と言って過言ではない。特に"声を出すことの無いヒロイン"の体現は久保田紗友だからこそできた事だと思う。
そこら辺のアート作品よりも劇伴が少ないのでかなり凶暴に見える。しかしいざ和太鼓のシーンになると、良い意味で耳障り。これだけ強い音が劇場ではどう聴こえるのだろう。
試写会だからできた事だが、前情報なしで観て本当に良かった。