まりぃくりすてぃ

パラダイス・ヒルズのまりぃくりすてぃのレビュー・感想・評価

パラダイス・ヒルズ(2019年製作の映画)
3.0
レディーを高めてくれそうで、ネイル💅の最中に観たかった気がした序盤。ソフィア・コッポラがポリコレを不器用に取り入れながら『エヴォリューション』や『侍女の物語』似のコワめのを創ったらこんな感じ?かな〜と。

劇伴(効果音の類)のベタさ。分身動画の頑張らなさ(切り返しや肩ナメばかりでごまかしてる)。セットのチープさ(海が全然ぽくない)。終盤のバトルがざっくりしちゃってる。……そんなこんなで力量足りなめ。

でも、彼氏の涙がよかったし、分身登場からの華ムービー感は(そこのところのエマ・ロバーツの映え倒しもあって)胸のすくラストシークエンスへと。音楽も、エンディング頃はようやく良SFレシピ内。

ただし、暗喩を嗅ぎ取られてこそ本作は時代にジャストします。

◇暗喩◇
ぽっちゃりクロエ/露
こなれてない中国人ユウ/中
栗髪アマルナ/仏(独込み)
the金髪ヒロイン・ユマ/米英内の覚醒派
公爵夫人/米英内のDS☠️
クロエやユウやユマらの分身(代役)たち/各国内のルサンチマン民

つまり、国連常任理事国の“光の戦士たち”が、無気力だったルサンチマン勢と国共合作し、悪のDSに本気で抗う図式。(主要キャストに黒人がいないことで、明白ぎみ。)

反DSを提唱した米トランプ政権のスタート期(2017年。その頃トランプは「FRBから政府がドル発行権を取り返すんだ🤺」と暗殺必至な強腰発言するなど概ね光の側にいたけど、その後理念を失って中絶禁止とかマッチョな負の遺産ばかり遺した)と本作の製作スタートが重なってたことでわかるんだよね。

結局、現実世界の光の戦士たちはプーチン含めて白人男性至上主義を兼ねちゃってて、調和志向派にとって頼りにならないわ、グレートリセットはワタシたち女性の手で!!というアリス・ワディントン監督の思いが、製作国にては民主党(DSとの癒着強め)からも共和党(独走が癖)からも嫌われて“低評価ムービー監督”のレッテル貼り。不当なカラクリにみんな気づこうね。

どのみち日本なんて永遠に蚊帳の外だけどね。。。(スペインは?)

ところで、ニセお風呂ガールとして云わせてもらうと、、
福島二本松市・あだたら温泉ホテル・パラダイスヒルズは、日本では珍しい酸性泉。“古い角質がどんどん消え、すべすべの新しい肌が生まれます”だってさ。
そういうキャッチで思い出すのは、やっぱ「シスターフッドでこそ、ささやかなリセット! 世界を!」という本作の主題かもね。

アリス監督の出身地であるビルバオはスペイン・バスクのほぼ州都。そこは福島と最近いろいろ連携しており、スペイン人は結構スパ好きだから、監督があだたら温泉を知っていてもおかしくない。

悪いグレートリセット≪好いグレートリセット
これでいきましょう❤(ӦvӦ。)❤(ӦvӦ。)