Marrisonさんの映画レビュー・感想・評価

Marrison

Marrison

CGはイヤ。アメリカ映画は(古典系を除いて)できるだけ観ないようにしています。基本的には、劇場で近頃鑑賞した作品に限ってのレビューにしたいと思います。2016年秋~

生涯ベストは今のところ───①ローマの休日 ②ブラザーサン・シスタームーン ③赤い運動靴と金魚 ④悪魔のいけにえ ⑤パイパティローマ ⑥ベン・ハー ⑦東京物語 ⑧クローズアップ ⑨きっと、うまくいく ⑩少林サッカー(CGだけど)

映画(489)
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私のお祖母さん(1929年製作の映画)

-

サイレントなのに、必要な中間字幕がほとんどない。活弁なしだと物語を半分も理解できず、グルジア映画史の研究家(&シネフィル)以外にとっては意味のない鑑賞になる。くたばれ官僚主義、くたばれ、というラストだ>>続きを読む

スヴァネティの塩(1930年製作の映画)

4.7

前半は、いかにも残り物フィルムの寄せ集めという悲史のとおりの、パッとしない画が続いた。
中盤では、似たニオイがするっていえばする(モスクワ映画祭等々に愛された)新藤兼人監督の『裸の島』がいかにすばらし
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ケトとコテ(1948年製作の映画)

1.7

話の行く先は序盤のうちに示されちゃう。そこからの90分もかけてのスンナリすぎた予定調和を、慶(よろこ)んであげるのはムリ。シンデレラや白雪姫の絵本をさっと読みおえる方がよっぽど有意義だろう。
「魅力的
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大いなる緑の谷(1967年製作の映画)

4.0

低ボイスの、ハリソンフォードふうの奥目の、心が少し広そうな牡牛タイプの男性が、ずるずるべったりな「狭ドラマ」の中に閉じ込められていて、面白い。でも、そんなポテンシャルの高い大男がずるずるべったりの中に>>続きを読む

デデの愛(2017年製作の映画)

4.4

内容的に大作! これは岩波ホールジョージア映画祭前半の天王山。
“世界映画の良心”ジョージア物ばかり観てると、3要素が癖になっちゃってヤバい。
❶ 因習から受ける苦しみ
❷ 戦争の傷と重み
❸ 美男美
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微笑んで(2012年製作の映画)

3.1

「ハゲのくせに威張るな!」
「あんたみたいなハゲジジイに指図されたくない!」
「水着になれっていうあんたが率先してヤバイの着ろ。このハゲ!」
「ハーゲーッ!!」
───そういうセリフが一つも出なくて、
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少年スサ(2010年製作の映画)

4.0

少年の肌、白くてキレイくて。ラストのヘロヘロが、せつない。
硝子がずっと出てくるから、出血とかのベタ展開も予想されたが、、、、
この配役。ムダのなさ。この揺るぎない、映画王国ジョージアの生真面目さ。
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ブレス しあわせの呼吸(2017年製作の映画)

4.0

どこかなじめない要素もあったけど、全体像にYes!
諦めよりも愛を。「生」よりも「人生」を。苛烈さよりも尊厳と自由と幸福を。うん!
ただし、家計に余裕があればこそ?

「マウマウ団」の響き、モフモフ。
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運命は踊る(2017年製作の映画)

3.9

序破急ならぬ“急→破→閑、&アディショナル”という構成に、賛成も反対もしないけど。

一幕・二幕は完璧モード。イマドキな撮影・演出とソツなき演技。中近東バイアスを軽々跳び越えてくれたユーロな感じの洗練
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グランド・ホテル(1932年製作の映画)

4.0

「ホラー」とは、本来グレタ・ガルボを指す言葉。私がそう決めた。本作と『ニノチカ』と『アンナ・クリテスィ』しかまだ観てないけど、根拠は────
❶ 彼女はどの作品でも、しばらく経ってから登場する。「いつ
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アンナ・クリスティ(1930年製作の映画)

4.0

不滅の“キレイすぎるお姉さん”グレタ・ガルボが初めて銀幕上で喋った、映画全史上最重要な小品。今東京で最もホットでクールな名画座である三鷹市芸術文化センター「星のホール」と主催財団に深謝!

どこか道化
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

1.4

滅亡しそうな無内容映画。
つまらなすぎて上映中に喉が渇いちゃった私は、どういうわけか、冷えたリンゴをかじりたくなった。そしたら数十分後、まったく唐突に、主人公の女がリンゴを「あげる」と男に一個差し出し
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

-

ラスト(スターチャイルドらへん)を追いきれなくったって、難しく考える必要ナイ。───映画をどう作ったらいいか&どういう映画を気に入ったらいいか、の教科書じゃないもん。これは“聖書”。神とキリストと聖霊>>続きを読む

シベールの日曜日(1962年製作の映画)

3.1

まぴょまぴょしてカッチャラカンカンな笑劇場(ほとんど笑えませんが)。撮りにいろいろ魅了されていたいのに、好かない毒ガキにそわそわさせられちゃった。

最初の20分間ぐらいだけ珠玉 → 鳥カゴ男の理屈臭
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リズと青い鳥(2018年製作の映画)

4.0

丁寧さ・繊細さ・青系の優しさとかが、心地よくて………眠気。
百合っ気も、吹部も、私には興味外だけど、淡い強さに雑味なし。マジメな、マシなアニメだと思った。引きこまれはしなくても、みぞれちゃんのうじうじ
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若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

4.9

アニメの最善をやりぬいた、お利口さん映画! 「児童労働の葛藤はないの?」という禁句さえ呑み込めば(笑)ツッコミどころが一カ所も見当たらないよ。声優ふくめてのこの完全調和を、交響曲と呼ぼう!!
映画館で
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愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

4.6

予備知識ゼロ。ハチャメチャで楽しくてセツナイ映画なのかと大まかに予想して観たら、違った。地獄絵図だった。ところどころで笑えたけども、メチャはメチャでも、喜怒哀楽なんてくり抜いていく細道の何から何まで結>>続きを読む

不気味なものの肌に触れる(2013年製作の映画)

2.8

マッスル全然ないうえに体幹ぜんぜんシッカリしてない染谷将太が裸で舞う姿、見苦しかった。服着て喋ってるところはべつに悪くなかった。
石田法嗣は特に問題なかった。

どっちかっていうと、つまんなかった。ふ
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親密さ(2012年製作の映画)

1.9

独善的で力のある習作、または失敗作。私たち観客の理解と協力と扶養?をひたすら求めてくる、甘えんぼな映画。
画面の変な震えがない濱口監督の作品は、小揺るぎするとしてもパントマイムみたいにゆったりまっすぐ
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THE DEPTHS(2010年製作の映画)

2.9

「ヤクザ」とか「ゲイ」とか「カメラマン」とか私的にはどうでもいい題材ばかりから成るので退屈だった。が、そこは好き嫌い。
たまたまつい最近、主演ふくめてヤクザ役全員が真実味ゼロで単に好青年や弱い先輩や汚
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純平、考え直せ(2018年製作の映画)

1.3

野村周平、ひどいダイコン。B級映画には精一杯B級用の演技を捧げなきゃいけないのに、なぜ彼はC級演技しか? イケメンでもないし。これじゃあ、どんな映画監督も今後彼を使う気にならないね。「ある程度、強そう>>続きを読む

バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

4.6

カンニングそのものとがっぷり四つに組んでの大相撲!! 万引き場面をろくすっぽ描かなかった『万引き家族』に予想どおり圧勝する映画内容!! 私から脚本賞&監督賞&主演女優賞(リン役)&助演男優賞(バンク役>>続きを読む

1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)

-

映画としての不満点はいろいろあるけど“再現ドラマ”の大傑作。
で、これを消費だけして何になる?
日本人はこんな映画を語らなくていいから日本をまず正そうよ?


でもチョットは語っとこう(苦笑)。

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モアナ~南海の歓喜~(1980年製作の映画)

4.8

★中盤まで★
弟、ニコニコ働いて役立っててトテモイイネ
木登りドッキンドッキン
あと、植物汁を飲ませてあげるとこフィクションみたくロマンティックだった

★終盤★
因習お疲れさま 笑


☆かすかな不
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HOSTILE ホスティル(2017年製作の映画)

1.1

こういう卑怯なB級映画(A級のふりしてスカスカスカなB級をぶつけてくる)をつくらないでください。A級作づくりに精魂込めてる人たちや、B級作づくりにやはり正攻法で愚直に打ち込んでる人たちへの、冒涜になり>>続きを読む

枯葉(1956年製作の映画)

5.0

良い脚本に、良い演技。映画の必須要素はその二つ。ソフトクリーム屋がたぶん必ずコーンカップとクリームを用意しなきゃいけないのと同じにね。

内容を河にたとえれば、、、清冽な上流。水の色が変わった中流。濁
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キッスで殺せ!(1955年製作の映画)

2.0

ストーリーが面白くない。ヒッチハイクの摑みはよいけど、以後ずっと小忙しいばかりで冴えず。どんな文体で再ノベライズしたって、コレじゃ江戸川乱歩賞は一次選考さえ突破できないな。
後半の自白剤~海らへんから
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ウルフなシッシー(2017年製作の映画)

4.7

バカな会話など一カ所もない。クレバーな台本。俳優たちも。
笑いそうになったとこ120カ所ぐらい。

「応援してくれる?」に、私の喉奥に湧いた「もちろん」。そしたら辰夫のセリフもそのとおりに。正しい嬉し
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飢えたライオン(2017年製作の映画)

4.6

誰も主人公じゃない。シナリオだけが主人公。シナリオに命じられて全人物がバカなことしてる。完全に茶番。過大評価されてるルイス・ブニュエルの『皆殺しの天使』が退屈すぎる茶番だったのに対し、本作はとても面>>続きを読む

3D彼女 リアルガール(2018年製作の映画)

3.8

充実しちゃった。満点つけようかと思ってた。途中までは。
楽しむ気持ちへのノイズが見当たらず、十数秒おきにクスッとできて、二次元描写混入も佐野勇斗くんのネガティブキャラっぷりもパワフル家族もクラスメート
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妻の愛、娘の時(2017年製作の映画)

4.7

いろんなことが起こったけど、愛がすべてなんだ────。

映画らしい大映画につきあえたという気にさせてくれる。ヤスミン・ワールドにつながる「人類普遍の調和」が最終的にあって。もしも私がノーベルだったら
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閃光少女(2017年製作の映画)

4.3

“箱一杯の催涙性カラフルキャンディー”な映画!
前半から小笑いどころ多し。後半はまっすぐなエモさが嬉しかった。エイドリアン女子&エイドリアン男子&ACG女子隊、行け行け~。強引ながら流麗に面白さを持続
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いつも月夜に米の飯(2017年製作の映画)

2.9

幼稚っぽく作ってあるから、朝ドラみたい。
婚礼と事故のとこは少し可笑しかった。
どうにか、クライマックスハグ直前の男女の表情と、アフターエンドロールの丁寧な付け加え方に、最低低低限の映画らしさがあった
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こんぷれっくす×コンプレックス(2015年製作の映画)

4.8

すごく面白い。
リミテッドアニメ(人物の手足や姿勢等をムリに動かさず“不自然さに任せる”)なのだが、まばたき(みんな目が澄んでるし)の回数がやたら充実してたりして、絵的に全部OK。人物画うまいよー。
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累 かさね(2018年製作の映画)

3.0

適度にフクザツで、面白め。ムダに華やかな映画。もしもTVドラマならば満足してあげてもいい。

最良の見どころは横山裕さんだ。めちゃかっこいい彼にはちゃんと人生が出てます! もう一度ことわっとくよ、主役
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

4.6

「俳優ら」と「撮影者ら」の接近戦に「私ら」も巻き込んで巻き込んで、三つ巴グーパンチマッサージでヘトヘトのアザだらけにしてくれちゃう佳作。物語の骨格に新味はないけど、描きと仕上げは2010年代を代表でき>>続きを読む

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