まずそもそもサムネ？のこのポスターで損してる。こんなイケイケのデスゲームじゃなくもっと推理要素強めで、薄暗い雰囲気が魅力の映画だと思う。
エモい雰囲気を出しながらのデスゲームの映画は貴重なので結構面白かった。
気を抜いてたら突然謎の屋敷でカップルがゲーム始めててよく過程見てなかったなと思ったけど全然しっかり見ておく必要なかった。そういうB級以下映画の導入のてきとうさが結構好き。
主人公のルーカスがものすっごい好きな顔だった。常に片目が隠れるような角度というか、そういう髪型なんだけどそれがもう決まってる。超かっこいい。
終盤脱ぐシーンがあるんだけど、筋肉も綺麗でサイコー。彼女のクロエもミステリアスなのにぷりっぷりで可愛い美人だし、このメインの2人が好みの容姿って点で話の面白さが持っていたところもある。
この2人以外のサブからモブキャラまで全員容姿が整っていた。
ベルギーの映画だから、単にベルギーあたりの顔が私の好みなのかもな。
結構しっかりちゃんと推理する映画。こういう映画見る時真面目に一緒に推理する気が全くないんだけど、考えながら見たら面白かったのかな。
デスゲームだけど登場人物が少ないのもありバンバン無茶な殺し方はしない。無茶じゃないだけで雑ではある。
BBQに持っていくような携帯コンロに顔押し付けられて焼き殺された人いたんだけど、コメディみたいだった。やめろー！ぎゃー！やめろー！って言いながらちっさいコンロに顔押し付けられるの。もちろんエグいしこんな殺され方は嫌なんだけど、その前に部屋一面に火を放たれるシーンがあったからショボくてね。
ナオミが首刺したシーンもお、おう、そうか…って感じ…。
面白いんだけど、最後のオチがめちゃくちゃ意味不明で困る。矛盾どころの話ではない。
①ルーカスが二重人格で首謀者説
→じゃああのドア押さえてたところとか、電流の自演とか何…？そもそも最初ルーカスはクロエの誘い断ってたけどクロエはあんたが誘ったんじゃんみたいな顔はしなかったし。
クロエとずっと一緒にいたルーカスが他の人殺すの無理じゃない？
ナオミがルーカスの過去の言動をなぞってたり、そういうの何？
②全部ルーカスの妄想説
→殺人ゲームはルーカスの幼少期のトラウマが無意識下で生成した妄想。だからクロエはもう死んでるし、その死体は家にある。
でもじゃあ犯人（ルーカス）が見つめ直せって言ったクロエをここに誘ったのはお前だ！ってのは何？死に方も全然違うし。青あざ？死体の経年劣化？みたいな感じで血もなかった。
妄想だから外に死体が転がりまくっててのかな、狐に化かされた的な？って思ったけど、じゃあ警察の事情聴取はなんだ…
①にしても②にしても、いつまでも見つかってない母親とクロエの死体は何？とか、事件の重要参考人のルーカスを当日にあっさり家に返すのは何？とかなんで精神病院買い取れててアシスタントの看護師がルーカスの子供時代のままなの？とか色々訳が分からなさすぎる。地下室の死体もルーカスのトラウマの具現系で本物じゃないよ〜みたいにしてたら分かるのに、明らかガチ死体だし、何…？
せっかく普通にいい感じに面白かったのにこの最後は一体…？
精神病院の青みがかった暗さも、ステンドグラス煌めく教会もとっても綺麗で、寒々とした雰囲気が楽しめた。エロい店みたいな受付もやばいゲーム開いてる悪趣味な主催者っぽさがあってよかった。
本当に最後10分が悔やまれる。原作の本を読めば分かるのか？
