このレビューはネタバレを含みます
何だこの映画？日本語字幕があるのに、まるで全く理解できない外国語の映画を観たかのように最後まで話がちっともわからなかったゾ。｢渡る｣となっていた字幕、明らかに｢越える｣の間違いだった。字幕が相当ヒドイのか？イタリア映画なのに登場人物たちは寡黙で、セリフはギリギリまで削ぎ落としてあるのに、いや、あるからこそか？字幕をつけた人も話がよくわからなかったとか？でも｢渡る｣はないだろう。
ルイジ・ロ・カーショさん、髭生やしたりして寡黙で剛健な山の男役を頑張って役作りしていたが、顔つきも体つきも華奢だし、似合っているとは言えず、地元の人感が全然出てなかった。シチリア生まれのインテリが北部山岳地方民を演じるには限界があるようだ。他の役者さんも、お父さんを除いて山の民には見えなかった。
全編ほぼ雪の中でのロケ、特に山越えのシーンはとても大変だっただろうが、何しろ話がわからずリアリティーを感じようがないので、雪まで偽物に見えてしまった。とりあえず、山を越えたらそこはフランスだということはわかった。
