小川勝広

ワールドエンドの小川勝広のレビュー・感想・評価

ワールドエンド(2019年製作の映画)
3.8
発掘!?かどうかはわかりませんが、良品ですね。

幼年期の終わりの終わり。

劇中のセリフにもありますが、
今までに無い形の戦争。

見たくない幻覚を見せるような、タルコフスキーの成分も入れながら。

撮影、美術、装飾、小道具や軍装品、AI犬まで統一された設定もロシア作品ならでは。

負傷した兵士や民間人の数々の傷跡の特殊メイクの技術も高レベル。

君たちが言うところの神だ。

一級品の職人芸作品。

見やすくテンポよくするなら、
神や、タルコフスキーの成分を、省略して、戦争だけを見せればいい。

あえてそれをしないで、
完成させているようです。

文化芸術に重きを置く、伝統ある数あるロシア作品の中でも意識高い系のエンタメ作品でした。

ピラミッドを創ったのは、
人間だと考えているのか?

だそうです。