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プロミシング・ヤング・ウーマンのtomひでのレビュー・感想・評価

4.0
フォロワーさまが「暫定ですが本年度No.1」というレビューをされていたので観てきました。いや〜めちゃくちゃ良かった。劇場まで行って良かった。(健一さん、ありがとうございます)

主人公となる女性(キャシー)のキャラクター設定が本当に魅力的で目が離せない。闇があり、美しさがあり、可愛らしさがあり、いやらしさがあり、狂気があり、映画史に残る女性キャラだと思う。この奥深いキャラクターをキャリーマリガンが見事に演じている。キャリーマリガンは初めて見たが凄い女優だな。

監督は女性のエメラルドフェネル。監督だけでなく制作、脚本も兼ねている。制作、監督、脚本を兼ねて作品を創るって、なかなかの執念を感じる。その執念がこの女性キャラクター、キャシーに乗り移ったような作品。映画を観ている間はジリジリとした緊張感でずっと引っ張られた。そして作品を通して一本筋の通った冷徹な視点がこの映画にはあり、安易な甘い感傷に引っ張られない所がとてもいい。ポイント、ポイントで流れる音楽のチョイスもとても効果的。

全編通しての執念の復讐劇、甘く終わらせていないのがとても好みだが、個人的には更に強烈なエンディングでも良かったと思えるがどうだろう? 女性はどう感じるのだうう?

「じゃあ、女にとって地獄の悪夢は?」
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