このレビューはネタバレを含みます
ここではネタバレ全開で書きまくるぜ！
まとめるの面倒なので箇条書きで…。
・キャラ造形
人形っぽさが前作よりも強い気がして、不気味の谷から距離をとったのかな…と思ったけどどうだろう。前よりも可愛い気がした。慣れただけ？
・ぼくの生まれた日
このエピソードが入るのは予想外だったけど冷静に考えたら感動系エピソードの詰め込みなのは前作と同じか…。まあ詰め込み方にちょっと無理矢理感はあったけども、パパとママがのび太の未来を語り合う場面が大好きなのでホロリときた。のび太くんが自分の不甲斐なさに気がつく場面でもあるんだけどドラえもんの茶々いれでなごむんだよね…。
・「45年後…」からの「ドラえもんに休日を」的な流れ
上手いこと全体のなかに組み込んだなあと感心した。のび太くんへの静香ちゃんの思いを見せる場面にもなってた。スネ夫のラジコン操縦かっこよかったｗ
・伏線回収
タマシイム・マシンとタイムマシンを使った時間ネタはちょっとしたミステリーSFっぽさがあって面白かった。ワスレンボーでタイムパラドックス的な部分を一気に解消するオチもなるほどだった。そういえば、ドラえもんって絶対に「あの道具使えばいいじゃん！」っていう批判（？）が出るけど、道具を整理中ということにしてその手の意見を全て封殺したのも荒業…笑。
・“未来”の世界
これは前作からだけど、ひみつ道具のギミックとか質感へのこだわりがいい！手を使わない傘とか、ウェディングケーキのパフォーマンスとか未来世界を楽しんで作ってそうな感じは好き。
・小ネタ
ホテルつづれ屋、あばらやホームは前からあったかな？前も思ったけど「KOROSUKE」は何の会社なんや(笑)
あと「満月教会チャペルコンサート」ってずっと流れてた（メロンホテルの電光掲示板）けど、満月牧師（もとは博士）にはびっくりした笑。でも式の参列者は先生くらいしかパッとわからなかった…おじさんとかもいたのかな。ラーメン富士もあったね。猫はいなかった気がする（残念）。未来の2000円札は手塚治虫！ｗｗｗ
・静香ちゃんについて
綺麗だった…。というのはさておき、最近の静香ちゃんの使われ方は正直好きではない。何か都合よく“のび太くんを理解してるキャラ”として利用されてる感じがする。あとひたすらのび太くんを信じて待つ、ってのはちょっと違う気もする。不憫すぎるし、最後とか少々は怒ってもいい。個人的には静香ちゃんってちょっと強気なイメージ。あと、多少時代遅れにも感じる。
・おばあちゃんサンドイッチ
皆大好きおばあちゃん。目が開いたとこ可愛かったよ。おばあちゃんで結婚式の騒動を挟むサンドイッチ構成、確かに流れはすんなり行くけども中盤はすっかり約束を忘れてた…。おばあちゃんに結婚式を見てもらうという皆の夢（？）が叶う場面は（もうおばあちゃんがいない人にとっては）現実ではあり得なくて切なさと嬉しさが入り交じる、と考えるとわりといい場面だったのかもしれない。けど、冒頭の「おばあちゃんの思い出」ですでに山は過ぎてるのと、ドラえもんとの思い出でのび太くんの意識が戻るという山場とかスピーチとかの後だから何か山の高さが足りなかった（苦笑）
・のび太が逃げることについて
予告編を見たときにこれはないわ！って引いてた部分。大人になるまでにのび太くんの積み上げたものはどこに行ったんだ！ってちょっと怒ってたし、忘れん棒のオチを見た今でも若干それは思ってる。静香ちゃんの幸せを願えるなら、どんなに怖くても逃げないはず。ってのは、この映画の中でもあったぞ…？あれ？なんで逃げた？🤔
ただ、これまでギャグ漫画だから…って黙認してきた「そばについててあげないと」という結婚の理由に多少踏み込んでくれたのはよかった。シリアスに考えれば確かに、静香ちゃんはのび太くんのよい部分をわかってるから結婚したのだと思うよ（けどそれを露骨に語らせるのも胡散臭くて、それが新恐竜だったと思っているし、今作も多少は鼻につく。どうしても比較して良かったなあと思ってしまうのが渡辺歩版「結婚前夜」。あれを観て育ってきたので…笑）。
・ウエルカムボード
クリスチーネ剛田先生の描き下ろしイラストとくまちゃん。素敵なウエルカムボードだった…😂
観てて楽しかったから終わった瞬間の感触は悪くなかったけど、思い返すと詰め込みすぎで焦点がどこかよくわからない。まあ好きなポイントで楽しめばいいし、自分は「のび太の生まれた日」のエピソードが好きだとわかった🙂
蛇足🐍
上映前にリトルスターウォーズ2021の予告編が流れてて興奮した！(＊ﾟ∀ﾟ)=3
スネ夫の葛藤も牛乳風呂もある！笑
（ロコロコが梶裕貴はちと違う気もす…🤐）
