ろどちぇふ

バービーのろどちぇふのネタバレレビュー・内容・結末

バービー(2023年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

記憶を通じて人が人を想うこと≒愛を感じて涙を流すとき、バービーは「心が痛いけど素敵」だと語る。
リアルワールドにて、日々色々な出来事や感情に出くわす現実世界の複雑さを体感する場面。木漏れ日に続いて行き交う人々が映されて美しい。この場面の少しぼやけた雰囲気は、クライマックスの回想風シーンにも繋がって、現実世界の複雑さと美しさを感じた。

ラストで婦人科を受診するとこ、妊娠かと思った。母親になる必要はないと示してくれたバービーが、さらに期待を超えて、母親になることもならないことも選べる存在へと進んだのかと。だから最後でさらに、冒頭で赤ちゃん人形を破壊する衝撃が活きてくるのかと思ってた。
けれど色々読むと、たしかに敢えて妊娠と見なくてもいいかな。ガーウィグ監督自身の言葉はこれが元か。https://www.usatoday.com/story/entertainment/movies/2023/07/22/barbie-moving-ending-spoilers/70429263007/

ケンのことに関しては、リスペクトの大切さと、何者にだってなれるし何者にもなる必要はない、ということを考えた。

アトロクのインタビューでガーウィグ監督が、人の作った物の美しさを感じてほしい、みたいなこと言ってて見直したくなった。