さすらいの雑魚

るろうに剣心 最終章 The Beginningのさすらいの雑魚のレビュー・感想・評価

4.0
村上虹郎の沖田総司が凄かった!不穏で剣呑で危険な壬生の狼感出まくりで、無敵の人斬り抜刀斎に単騎で対抗できる数少ない最強剣客の風格と目元から溢れ出る色気が圧巻で、なんと言うかリアルってより伝説に語られる美しく恐ろしい沖田総司の具体でした。
そして佐藤健である。
信じられない殺陣でシリーズのたびに観客を驚かせる佐藤氏ですが、本作の役は緋村剣心でなく人斬り抜刀斎。白刃を容赦なく振るい、立ち塞がる者の手足は斬り飛ばされ血飛沫上がり殺陣に真紅の彩りを添えスクリーンに残虐な華が咲くのである。旧時代を鏖殺し血煙の彼方より新時代を招来せんと鍔元まで血糊に塗れた刀と練り上げた技で果てのない殺戮を続ける人斬りの狂気と消耗とを躍動する肉体で魅せて語る当代随一のアクション俳優と確信なのだ。
さすがの電王である♪
有村架純の雪代巴が信じられないくらい美しくて、可愛らしいたぬき顔の娘ってイメージだったけど、これはもう絶世の美女。
夜と雪の似合うモノトーンな二人の永訣の朝を紅蓮の炎で飾るとは監督の美意識もなかなかの耽美であります。
この映画は、良き♪