このレビューはネタバレを含みます
シリーズ10年の集大成。
最後の物語は剣心が抜刀斎として名を馳せるていた幕末。
この時代が大好きなので、それぞれのキャスティングもハマっていて今までで一番時代設定にわくわくしました。
るろ剣といえばアクションと言えるこのシリーズラストにもってきたのは前日譚。
あえてアクションを控えめにし、剣心が人斬りから巴と出会うことで少しずつ心を取り戻していく様子を丁寧に描いたドラマとしての完成度の高い今作。
序盤の血飛沫飛び散る惨殺シーン。
これまでの逆刃刀を持った剣心ではなく人斬りとして生きている剣心だと違いがよく分かる。
だけど剣心は根っからの優しい人だった。
彼もまたこの時代の犠牲者だ。
今回はなんと言っても剣心と巴を演じた2人が本当に素晴らしい。表情で魅せる演技は匠の技。
剣心と巴の穏やかな生活。
剣心が心を開き、幸せそうな笑顔を見せるだけで涙が出てしまう。
この平穏がずっと続けば…。
巴の心の葛藤が切ない。
剣心VS沖田のバトルこの2人が剣を交わすのかと嬉しさ反面ハラハラしながら観ていました。
始まりの物語を最後に持ってくる制作陣のセンスがさすがです。
ラストが最初に繋がるのも胸熱。
終わってしまったのは悲しいけど、ここからまた始まって行くと思うと、また一から見直したくなる。
10年間ありがとう。