ノラネコの呑んで観るシネマ

ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりからのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

4.0
売れっ子SF作家の主人公が、高校時代から付き合って結婚した妻と喧嘩。
目覚めると、二人が出会わなかった世界線に飛んでいて、自分はしがない国語教師に、妻は国民的ピアニストと立場は逆転。
設定はラノベっぽいが、フランス映画らしいエスプリの効いた寓話劇。
元の世界の主人公は、イケメンだけど傲慢な嫌な奴で、別の世界線でもセフレが何人もいるプレイボーイ。
どっちにしろ問題を抱えた主人公は、きっかけが妻との関係なら、元の世界へ戻るにはもう一度妻と恋に落ちれば良いと考え、四苦八苦しながら親密になってゆく。
しかし、それだけでは、主人公の中身は変わっていない。
状況を改善するには、主人公が自分自身を見つめ、彼女への真実の愛とは何かを真に理解しなければならないんだな。
ギミックが凝ってる分、物語そのものは割と薄味だが、とりあえず美男美女のラブストーリーは観てるだけで眼福。