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ほんとうのピノッキオのsonozyのレビュー・感想・評価

ほんとうのピノッキオ(2019年製作の映画)
4.0
イタリアの児童文学「ピノッキオの冒険」を実写映画化したダークファンタジー。

貧しい木工職人ジェペット(ロベルト・ベニーニ)は、村にやってきた移動人形劇のトラックに並んでいた木の操り人形を見て、「ピノッキオ」と名付ける人形を作ってみたくなる。
親方からもらった丸太を彫っていくと心臓の鼓動が。彫り上がった人形に「Babbo(パパ)」という言葉を教えると話し出し、ジェペットは息子が出来た!と大喜び。
歩く練習をさせようとすると、教えるまでもなく元気に外へ駆け出していく。

一人戻ったピノッキオは暖炉の近くで眠ってしまい、膝から下を燃やしてしまう。
ジェペットが新たに脚を取り付け、学校に通わせるよう送っていくが、好奇心旺盛なピノッキオは、移動人形劇のテントの中へ。
舞台の上の操り人形たちから仲間だ!と見つけられたピノッキオは団長に捕らえられ、村から出てしまう。

ジェペットは息子代わりのピノッキオを何としても探そうとするが。。

ピノッキオは数々の奇妙な生き物に遭遇しながら奇想天外な冒険を繰り広げる。(それぞれのキャラが楽しい)
ピノッキオに忠告する100歳を超えた話すコオロギ。
ピノッキオを騙すキツネ男とネコ男。
ピノッキオを正しい方向に導く青い妖精(マリーヌ・ヴァクト)とカタツムリおばさん。
友だちになったトラブルメーカーのルシニョーロ。
ロバ(変身)。
巨大なサメとマグロ。

彩度を抑えた絵画のような美しい世界観。
ロベルト・ベニーニは老いても変わらぬいい味。
ピノッキオの特殊メイクもいい頃合いで、嘘をつくと伸びるピノッキオの鼻とキツツキも可愛い(ジャケ写)。

原作「ピノッキオの冒険」は読んだ事ないですが、かなり忠実に実写化されているのではないでしょうか。楽しめました。

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ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞: 美術賞、衣装賞、メイクアップ賞、ヘアスタイリスト賞、特殊視覚効果賞
イタリア映画批評家協会賞: 監督賞、助演男優賞、美術賞、衣装賞、編集賞、音響賞
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