バカンスに綺麗なビーチを訪れていたマルテとリヴのカップル。とある夜、酒に酔った悪ガキが部屋に侵入し、そのままリヴがレイプされてしまう。この事件が2人の心の深い部分に居座り、ふとしたときに現れては消えるを繰り返していた。ある日、町の精肉屋を訪れたマルテが未だに捕まっていない犯人の一人を見つける・・・的な物語。
タイトルに「復讐の心理」なんてつくものだから、テキサス・チェーンソーばりにエンジンがブリンブリンのマグナムチェーンソーでまずは右肩、次に左肩と切り取って、すぐ死なないように輸血と止血をしつつ、意識を取り戻したらチェンソー再開・・・といったような展開を予想していたのだが全然違った。
暗い溝を見つけては2人で落ち込み、そして不器用ながらも掃除の仕方を2人で見つけ出す、至極丁寧な物語だった。誰だってある、デート中とか、ふと道を歩いてる時に遭遇する巻き込まれ事故。男としていかにリカバーできるか、主人公の一人、マルテの行動と態度は男とはこうあるべきという一つの指針になったと思う。
この毅然とした態度を守っている限り、デート中にうんこ漏らしたとしても、うまく切り抜けられるだろう。
