沙那王

グランド・ジャーニーの沙那王のネタバレレビュー・内容・結末

グランド・ジャーニー(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ニルスの不思議な旅が大好きで、アニメに飽きたらず原作も読みました。原作は社会科を教える女性教諭の著書。スウェーデンの地理、歴史についての教科書のようなものでしたが。

孵化したガンに隊長の名前を付けたトマ。後になって、アッカだけが種類が違う別の雁だと判明。
…雄ならモルテン、雌ならダンフィンに、しておけばよかったね(笑)

Oh Come on up ニルス 旅に出掛けよう 準備なんか要らない 春を探しに空を行けば 初めて観るものばかり。
Oh Come on up ニルス 旅を続けよう 仲間達と一緒に 冬の訪れ 寂しいけど みんなと地球の上さ🎶

いつでも旅が始まるのは突然。けど火種とナイフと水があれば大丈夫✨あ、今はスマホのGoogle Mapもね👍️

雛の誕生、成長もウルウルしちゃったけど、トマの成長も素晴らしかった✨

生まれた命の変わらない強さ、私もいつかは胸に抱き締めたい。(休まない翼 song by zabadak)
命の力強さ。羽ばたく鳥の背筋でヒシヒシと感じました(笑)

30年前と比べて野鳥は激減、アスファルトの面積は増幅中。
Eテレ『昆虫すごいぜ』でも言ってたけど、虫が居なくなれば鳥も減るからね。

この地球、今だけ大丈夫👍️じゃダメ。これからも、命ある全ての生き物と共に共有しなきゃ人類も滅ぶ。

ニルスではレックスっていう赤いキツネ(富山敬voice)が雁を狙ってたけど、今、渡り鳥たちを狙ってるのは工業地帯、電線、光害、埋め立てられた湿地滞。

ずいぶん前に観た『グース』は少女が主役。
この作品は少年。少年の方が背はのびるし声も変わる。
何より日焼けと顔つき(笑)これから一人前の男性になる途中。
そして彼を支える両親の内面的変化にもグッと来た。

まぁ、文書偽造、無免飛行やガソリンの盗難、雷雨での外洋飛行に低気圧の中心から成層圏ちかくへの上昇とか、ツッコミどころは この際 無視しましょう😅
飛行途中の雁に触るとか、『かわいかったから、つい…』じゃ済まないですからね(笑)

少年の大冒険のための演出。
そもそも実話を元にしてあるとはいえ、実際に、雁に飛行ルートを学ばせるために飛んだのは子供じゃないから。

フランスからドイツを経由してフェリーでスカンジナビア半島へ車での移動。目指すは鳥の聖地ラップランド✨
鳥が初めて羽ばたいた土地が起点になる。
だから飛び立つのは北欧。からのフランスへ向けての空路。

フランス語、スウェーデン語、かたことの英語。
人間って大変ね。
鳥たちは、その1鳴きで理解し合えるのに。

鳥と人間が共感しているのは、世界はこんなに美しいんだ✨ということかしら。wonderful world💕

空を行くadventure。you wonderful adventure。south to north and east west 休まないで♬
(ニルスの不思議な旅の挿入歌より。)
沙那王

沙那王