ちの

ミナリのちののネタバレレビュー・内容・結末

ミナリ(2020年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

海外からの評価がすごく高かったので期待してしまったのですが、思っていたよりも届かなかったのは私が理解できていなかったからなのか、それとも移民文化が身近にない日本にいるからなのか。
あえてドラマチックにせず淡々と移民がその地に根を下ろしていく為にもがいていくようにしていた気がします。話だけみるとよくあるアメリカンドリームを目指してバラバラになっていった家族がある事を機に再び結束するといったもので、それが韓国移民というのが真新しかったのかと。
途中から家族に参加する祖母がイメージ通りのおばあちゃんでなく、初対面の孫に花札を渡そうとするし口は悪いし、ろくでもない婆さんなのが中々楽しかったです。なので、ゴミを燃やしていたのが元で納屋が炎上してしまうシーンは「そんな、ダメダメ、酷い…」と心の中で言ってしまいました。
ひよこの鑑定でオスの雛は役に立たないから廃棄される話はきっとアメリカに移住した人間も認められないとああなるというものだったり、祖母が植えたセリが最後美味しそうに育っているのも彼らの未来の暗示だったりと、そういうのは沢山散らばっていたんだろうなと思うのですが、なんとなくフワッと見終わってしまいました。
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