公開前の情報をみて、普通に日中共同制作のミステリ映画、を想像してたら、なんかいろんな意味で違った・・・という作品。
一つ目の違いは、そもそも中国のシリーズ映画で、今回は東京が舞台だから日本の俳優陣も街もこちらでたっぷり揃えてた、っていう点。
私はWOWOWの放映で観たんだけど、前作も同時にやってて、初めてそれに気づいたのでした。
そしてエンタメ×ミステリって思ってたら、想像以上にライトなノリだった・・・
これ、全然頭使わないで見るやつだった。
ノリも作りも割とコメディぽくって、よく言えばポップ、むしろライトというかライトすぎるというか、「言うても謎解きは割とミステリ要素もあるのかな」とか思ってたら、講談社ノベルズ通り越して、ミステリ風ライトノベルのコバルト文庫だった、という印象です。(これで通じる人いますかね?笑)
キャラも強いし、ゲーム要素やコスプレに祭りに渋谷のスクランブル交差点に、ジャパニーズカルチャーをめちゃめちゃ盛り込んで派手にしてるから、ミステリどこかに飛んでっちゃう。
日本の俳優陣がかなり良い面々をおさえてきているだけに、このライトすぎる感じがどうにも「勿体ない」感が漂ってしまったのでした。
三浦友和のヤクザのドンに手下は六平さん、そことあいたいするのは妻夫木聡に浅野忠信、そして長澤まさみ、染谷将太までって、そりゃ期待するやん・・・
流石に後半からはちゃんと謎解きが入ってきてホッとしたものの、エンドロールで「コニチワ〜トキヨ〜♪」て踊るマハラジャよろしく歌い踊り始めたら、膝カックンですよ。
駄作ではないと思うし、とりあえずまだ先に続きそうなラストでしたけど、遡って前作見るかと言われたら多分観ないだろうなと思うし、次回作も・・・微妙。笑
何も考えないでミステリ風エンタメ作品と思ってみた方が良いですね。
そのつもりで見るならそこそこ楽しめると思います。