YellTao

母親たちのYellTaoのレビュー・感想・評価

母親たち(2018年製作の映画)
4.0
すぐに観客に疑いの目を持たせてくれる …なんてすごいオープニング。
1960年代の美しいハッピーファミリー感から徐々に変化するサスペンス、所々で潜在意識から蘇るヒッチコックや1940年代のフィルムノワール感にぞくぞくした!

親友同志の母親たちアリスとセリーヌ。疑心暗鬼,妄想,狂気,攻防…あの人が再び輝きだす瞬間には思わず息を呑んでしまう。
女性が自ずと作る“母親像”に目がいくものの、夫の,子どものと微かに感じる”それ”がまた怖かった。

人が抱き隠す醜い部分や、無意識にランク付けている微妙な差、咄嗟の行動から見える不必要…
年齢に関係せず、いつしか根付いている様子が窺えるのは、ホラーを見るより不気味。。
古典の素晴らしさを現代技術で再現したマッセ=ドゥパス監督、次作が気になる!
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