語弊があるかもだけど、ただの神の不在ストーリーかと思っていたら、誰もが陥る心の隙間を見せ付けられた。
父親の不在、寂寥感の少女リーガン。
子を救いたい、焦燥感の母クリス。
母親を亡くした悔恨に苛む神父カラス。
中盤、リーガンを診る医者が「何らかしらの罪悪感が妄想させる」と言うように、特定の信教がなくても悪魔に付け込まれる感覚はとても理解できること。
宗教と科学にみる人間という高等な生き物の謎は好みだし、メリン神父と悪魔パズズが向かい合う構図や、ラストのカラス神父の指先にグッとくる。
初鑑賞にも関わらず既視感がすごいテーマ曲、実は無断使用だったプログレロックだと知って、
監督もけっこうな悪魔だなと思っちゃった。