ひとつひとつのショットグラスに、かつての仲間たちの名を挙げながら火を灯す。
もう退く理由なんかない。
1945年5月, ナチスが降伏した日のワルシャワ。
反ソビエト派のテロリスト, マチェクは暗殺の指令を受けている。
アンジェイ・ワイダ監督「抵抗三部作」の最終作と知らず一番先に観てしまった今作。直後に前二作を観た際にはずーーっと脳裏にマチェクがいた。…なんだか先に観て良かったと泣けてくる。
平和な時代なら仲間や恋人と謳歌していただろう日。
THE BLUE HEARTSの"リンダリンダ"のイメージ。(モグラにも見える)ドブネズミみたいに美しい若者は、愛の意味を知って、命を奪ってまで得る自由の価値を問うようになる。
目に焼き付けるラスト。