泣いた子
大人って、いつから私たちは大人になったんだろう。きっかけなんてあったんだっけ？いや、下手したらまだ大人になんてなれていないのか。じゃあ何をしたら大人になれるの？
結婚をする、子どもが出来る、母に父になる、こういった過程を踏んだところでそれを実感して噛み締めて覚悟を持たなければ話になんてならない。そんなこと、教科書には載ってない。でも、自分で学んで考えて答えを出せるようになれば、みんなの言う大人なのかな。マジでむずい。
なまはげは泣き虫だったり言うことを聞かない悪い子どもを連れて行っちゃうぞって戒めるための神の使いだと言うらしい。じゃあこの男鹿の地で泣いていたのは誰なんだろう？浦島太郎を一生懸命演じていたあのこ？ちがうんだろうな。
仲野太賀さんの何がこんなにも好きなんだろう？って考えながら観た108分。「うん、」の一言でさえ読み取れるような演技がたまらなく好きなんだと再確認した108分でした。
一度でも愛した男のこと拒絶できるのかな。
でもそうか、肝心な時にヘラヘラしてしまうなによりも逃げを先行してしまう男のことなんて「喧嘩出来ないって知ってる」だよな、誰よりも。吉岡里帆さんが圧巻。
「確かじゃないけど、春かもしれない」
いつかキミにも春がやってくるそんな日を思って。
