きりん

パーム・スプリングスのきりんのレビュー・感想・評価

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)
4.1
何千何万回と11月9日をループする男ナイルズ(アンディ・サムバーグ)。そこに新たにサラ(クリスティン・ミリオティ)が巻き込まれる話🌀🍕

同じ一日を繰り返すループものの新たな傑作誕生ではないだろうか✨
ループ作品のお決まりとしては主人公がひょんなことからループに入ってしまい脱出を試みるってのが定番かと思うが、本作は登場から既に孤独に何万回もループを経験していてそれを楽しみ脱出を諦めている。でも悲壮感はなく繰り返す毎日を攻略し、より楽しもうとしているところが面白い🤣結婚式でのサラに近づくシーンなんかは何百と経験したからこその動きだったし👏

もちろん巻き込まれたサラがキーとなるわけだが、もう1人ロイ(J・K・シモンズ)の存在も異質でアクセントになってました。ロイの生き方も幸せとは何かを教えてくれます。

変わらない日常は安定というふうにもとれます。ただそれでは成長がないのも事実。そこに投じられたサラという存在は投げかけられたメッセージにもとれました。

永遠に明日が来ない中変わらない毎日を過ごすのは自分にも置き換えられ、今日という日を大切に過ごしたい、過ごせる喜びを教えてくれたような気がします。


以下ネタバレ含みます。









置き去りになったロイが最後ナイルズに声をかけた時の顔がとても印象的だった。サラが脱出方法をロイにも伝えてたとすると子供の成長を楽しむことができるようになると考えてもいいのかな。
あと、おばあちゃんのあの言葉はもしかしてループしてる?
きりん

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