斬切りバーニー

パーム・スプリングスの斬切りバーニーのレビュー・感想・評価

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)
3.3
見てよ、このパルコのポスターみたいなハイセンス満載の映画ジャケットを!

爽やかさ抜群のエメラルドグリーンの水に揺蕩う、ビビッドな浮き輪。そこで寛ぐ見るからに美男美女のオサレカップル。

も〜食いついちゃったよね〜。だって絶対、面白そうじゃん。

『バカンス満喫型タイムループ・ラブコメディ』と配給が銘打つ通り、砂漠のリゾート地、パーム・スプリングスで行われる妹の結婚式を、何度も繰り返してしまう話である。

無為無限の時間の檻の中で、主人公達が自暴自棄になるまでは、よくある展開。そこから結末までの道筋が、タイムループ物の腕の見せ所というか、試されるべき真骨頂であると、個人的には思っているのだが、いまだにビタリとハマるものに出会ったことがないんだよなあ。

この映画にしても御多分に漏れず、結末に向けた事態収拾が弱く、物足りなさを感じるが、画面のオサレ圧だけで、なんか腹一杯になれるから不思議だ。

今まで私はストーリー重視で、画力なんて二の次に考えていたけど、華やかな演者を使いたがる監督?の気持ちが分かったような……。

先着入場者プレゼントでポストカードもらえた。やっほい。