チッコーネ

馬三家からの手紙のチッコーネのレビュー・感想・評価

馬三家からの手紙(2018年製作の映画)
4.0
一党独裁恐怖政治の一端を告発する、命がけのドキュメンタリー。
孫氏の画力もすごいのだが、同時に「法輪功とは何ぞや」という点が気になるというか「そこも流すべきでない」と引っかかった。
検索すると2004年に掲載され、未だ削除されていない「法輪功は中国のオウム真理教」という、中駐日本大使館の公式見解明示ページがトップに躍り出たりする。
本編でも「法輪功=カルト」という弾圧手法が指摘されており、その過剰反応は「中国国内の信者数が共産党員の合計より多い」ことが原因と紹介されていた(元は「気功」らしいのだが…、「真光」に近い?)。
人権無視のやり方はともかく、新興宗教が数千万の信者を集め勢力を拡大中となれば、中共ならずとも、警戒する気持ちを理解できなくもない。
法輪功について、もう少し多角検証してみたいところだ。

それにしても人間って、何らかの主義思想や宗教にすがらないと生きていけないものなのだろうかと、改めて暗い気分に。