うみんちゅ

MOTHER マザーのうみんちゅのレビュー・感想・評価

MOTHER マザー(2020年製作の映画)
4.0
ちょっと前、Netflixで、このサイテーな世界の終わりを観た。おしゃれな音楽と風景やけど、メインの2人の考えがぶっ飛んでるのが、なんかGapがあっていい。2人とも子供と大人の間におって、ずっと背伸びしてて、お互いもどかしさがある中での旅やからなんか切ない。大人になれたと思っても、まだ未熟なんやな自分はって思う時期は誰にでもあるもんな。実際、子供達がこんな暴れ倒したら、警察がこんなにも捕まえられへんわけはないんやろうけど。2人とも、2人でおることによって、徐々に大人になっていってるけど、まだまだ子供なんよな。シーズン2は1から2年経ってからの話やけど、そこで出てくる子もなかなかイカれててこわいけど、彼女も現実受け入れられず、大人になれず、苦しんでる1人やった。

わざとなんかわからんけど、この映画上映される前に、マクドのCM流れて、子供のうちは母親を頼ってばっかりやけど母親にとっては子供にママママ言うてもらえる時間が大切なんやで、的なやつやってん。なんか、伏線回収された気分になったわ。

こんな役でも、長澤まさみが綺麗すぎるんよ。周平が途中、同じ境遇の中高生の勉強教室みたいなとこ行くんやけど、そこの生徒がめちゃくちゃリアルでなんかびっくりした。んで途中のシーンで自販機だけのとこ2分くらい映って、声とか通り過ぎていく人らで周りで何起こってるかをわからせるあそこ、スゲェと思った。こっからは内容の話。生活の面では俺は恵まれた家庭に生まれてる。周平にとっては秋子が全てなんやってのはわかるから、周平目線の母親の良さを俺と比べることはできひん。でも俺目線の秋子は正直、気持ち悪いし、腹が立つ。実際にこういう人生を送ってる人らもおるんやろうし、この家族よりも苦しい人生の人らもおるんやろう。国はあんなにも何にもできひんもんなんやろうか。私が親やから返せと言われたら手出されへんくなるし、そーゆー親なら子供から国に助けを求めてもおそらく取り返しに来るんやろう。周平が秋子と一緒におるのは、ある種の洗脳なんやろうな。親の言うことを聞くってことは洗脳というか、親から教わったことが世界の常識なんやってなるのが子供やからな。私がどう育ててもあんたらには関係ないやろっていう言葉は、あまりにも強すぎるんよ。強すぎて、誰も動かれへんくなる。周平の最後のあの行動は、周平にとってもそんな大きいことやと思ってないし、そう思わせるように育てた秋子に腹立つ。んでその後秋子は、「あれ」は私の子供やって言うてた。その一言で、気持ち悪いっていう感覚になった。あの後、妹もおそらく秋子が連れて行くんやろう、あの子の母親やから。

「僕の母親は、なにも、していません」
次の作品レビューも、また見てくれよな!
いらん!!!!
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