Yukiko

白いトリュフの宿る森のYukikoのレビュー・感想・評価

白いトリュフの宿る森(2020年製作の映画)
4.2
2022年4月28日
『白いトリュフの宿る森』 
       2020年イタリア・アメリカ・ギリシャ制作
監督、マイケル・ドウェック&グレゴリー・カーショウ。

北イタリア、ピエモンテ州。
ここのある森で取れる希少価値な高級食材、白トリュフ。
それを取りに夜な夜な出歩く年配のお爺さんと、
トリュフ犬。
4人のお爺さんと、その犬たちの生活を追う
ドキュメンタリー映画。


森の奥深く・・・・
犬と一緒にトリュフを探す。
土の表面には何も出てこない、地中にある芳香強い
トリュフを、嗅覚鋭い訓練された犬が、その場所を
嗅ぎ探し出す。
そして、掘り掘り、ここにあるよと飼い主に教える。

その価値、どれくらいなのだろう?
ほんの幾つかが、550ユーロだと取り引きしてた。

4人のお爺さん。
1人は妻と同居。
もう87歳だから、夜は家に居て、出掛けると心配だ
という妻の言葉に、気弱そうに「フクロウの鳴き声
が聞きたい」とお爺さん。
家でも聞けるでしょ!とピシャリと言う妻。
トリュフ探しそのものが好きなんだね。

別のお爺さん。引退する!と宣言。
あなたから買いたいと買い付け業者が熱心に
口説いても、邪険にする引退宣言お爺さん。

別なお爺さんは、毒を入れた食べ物を森にまかれ、
犬がそれを食べてしまった。

もう一人のお爺さんは、犬と二人暮らし。
とても犬を可愛がる。我が友状態。
犬がいればそれでいいんだと。

犬にカメラを付けて、森の中を走らせている
場面がある。

うっすら雪が積もった森の中をお爺さんと
犬が歩くシーンは幻想的。
素敵すぎて、何度も見返した。

風景、情景の撮影はうっとりするほど綺麗だ。
お爺さんたちの好きなことして、ゆったりと
した浮世離れな生き方とは対照的な、買い付け
業者や食通の方たちの真剣なこと。

目玉焼きとチーズ、その上から白トリュフを
すりおろすと美味いんだ!
その場面に魅入った!!!
Yukiko

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