タオリー

ドリーム・ホースのタオリーのネタバレレビュー・内容・結末

ドリーム・ホース(2020年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

実話ベース。

競馬が身近なイギリスならではのお話。
共同出資で馬主になるなんて事ができるのか~!

とはいえもちろん馬主なんて上流階級の方々が殆どなわけで、そこにぐいぐい介入していく小さな村の一般庶民とそれに困惑する関係者達との構図が笑える。
みんなで1台のバスに乗って競馬場に向かうとかほのぼのするw

主役のトニ・コレットが良かった。
常に仏頂面でスーパーやパブのパートをしていた彼女が、馬主になる夢を持ち爆発的な行動力を起こして周囲を巻き込んでいく過程で表情もみるみる輝き出してとても魅力的になる。

歯の抜けた冴えない夫、仕事に嫌気がさしている税理士、孤独な老女、アル中じじい等々、脇を固める面々も個性的で面白い。

あととにかく馬が可愛い&かっこ良い。
ミントキャンディが好きなの?!

レースのシーンは熱いです。
ただ賭けるだけじゃなく、その馬の馬主っていう熱量がプラスされてるから思い入れが強いし力が入る。

予測可能な王道ストーリーではあるけど、テンポが良くて楽しい作品でした。


映画とはあまり関係ないけど、
競走馬ってレースに出られる期間はほんの数年でそれが終わると殆どが殺処分されるという事実にもやもやする。
レースのために作られて、不要になったら殺処分というのはあまりにも・・・。
この映画の元ネタ”ドリームアライアンス”は馬主の意向でちゃんと余生を牧場で過ごせたみたいだけど。
タオリー

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