アカデミーらしい、
1フックある整った映画でした。
そこにギレルモ監督の世界観があるので、
一つの映画作品としてのクオリティはとても高いです。
ただ、人によっては退屈かもしれないし。
不快感を覚える作品かも…。
個人的には、観ていて退屈はしなかったし、
相変わらずな描写力、安定したオチの付け方で期待通りでした！
ただ映画の見過ぎなせいか(いや、でも普通の人でも勘づくとは思う)、
主人公の先行き占いが出るあたりで、
なんとなくオチは読めるようになっています。
予定調和で裏切りは無かった印象。
シェイプオブウォーターみたいな“理解のできなさ”は無かったな。
ルーニーマーラとケイトブランシェットが劇中並ぶシーンがあって、キャロルを思い出して1人でいいなとなりました。
物語の展開は劇的なのですが、
それをもうちょっとカメラワークで意味深に見せるなり、
観客を盛り上げる工夫が欲しかったかも…？
とはいえ、途中途中の日の丸構図、シンメトリー表現は良かったし、グレーディングの感じも良かったです！
個人的に、ラストで耳吹き飛ばされたのは何か意味があるか？と思ったけど無かった。
