認知症という悲劇。
周りの家族たちは傷つき、心身ともに疲労するばかりだけど、きっと本人はもっと怖い世界に住んでいる。
アンソニー・ホプキンスの演技に尽きる作品。
時にチャーミングで、時に険しく、そしてラストの涙はこちらまで泣いてしまいました。
私が知っている認知症の人たちは、怒りっぽくて被害者意識がすごかったので、こんな世界にいたらパニックだろうし、いつも誰かに責められてるって感じてそう。
介護する家族はどうしてもそれをまともに受けてしまうから絶対辛いし、頑張れば頑張るほど、介護する側が鬱になっちゃいそう。
うまく付き合えたらいいけど、アンのような気持ちが続くのなら、プロにお任せするのが最良とも感じた。
誰もが認知症になる可能性がある世の中。
観て良かったと思える作品でした。