ちょっと好みでなかったかなあ。ゆるゆるな感じ。
原作は原田マハ。自身の父親がモデルになっていてこうなったらいいなという願望もあったとあるが、原田氏の父のことは兄の原田宗典のエッセイで読んだことがあって自分の中でイメージがあったのかもしれない。
映画ではギャンブル依存のダメダメな父親に、妻も娘も孫も父を見捨ててはいないで優しい。けっこうすんなりと映像では納得してしまうのだが、原作者の原田マハさんの対談を読むと、「憎たらしいのと切ない気持ちが胸の中では複雑な感じでずっとあって。この人のことは小説にして残しておかなくちゃいけないなと思ったんです。」とあり、根底では父を受け入れていた。
原作とは随分違うんじゃないかと思ったが、実際映画化にあたっては随分変えたようだ。また原田マハが山田洋二監督に映画化しませんか、と言ったそうだ。
「本の話」映画化記念対談 原田マハ×山田洋二 2021.8.9
https://books.bunshun.jp/articles/-/6460
2021公開
2023.11.13 BSプレミアム
