2020サンダンス映画祭で話題となった次世代の映像体験。23歳のカート（ジョー・キーリ）はSpreeというUberのようなアプリの運転手。彼は車にカメラを設置して乗せたお客との会話をストリーミングライブで配信していた。しかし閲覧者が数人しかいない事に悩み、フォロワーを増やすためどんどん過激な事をするように…。
全編ストリーミング再生という、かなり実験的且つ時代を反映した面白いテーマの映画。フォロワーやコメントを増やすためにモラルに反する事をするっていうのは、現実世界のyouruberやtiktokerも同じで（この映画はやり過ぎなんだけど）、ありそうで恐い。UberやUber eatsが日本でも浸透しつつあるけど、赤の他人に食べ物を運んでもらったり、車に乗せてもらったりするのって実は相当危険だよね（笑）。
”ストレンジャー・シングス”のスティーブでお馴染みのジョーのこのなんともダサくてパッとしないインスタグラマー役が最高にピッタリ。すぐカメラに向かってピースするところとか可愛すぎる（笑）。過激な行動をする若者よりも、それを煽るSNSの人々が怖いって事をポップに皮肉ってて、最後の終わり方も含めてかなり好きだった。
カートのインスタのアカウントが実際にkurtsworld96というユーザー名で作られていて、それにはかなりのフォロワーがいるのが皮肉でわらう（笑）。
